月には何がいる? -24-
9月13日は中秋の名月でしたね。
満月の表面の模様を「ウサギの餅つき」などといいますが、あの模様はどうしてできたのでしょうか。
46億年ほど前、誕生当時の月はどろどろに溶けた火の玉でした。黒くて重い玄武岩は深く沈み、白くて軽い斜長岩が表面に浮かび、冷え固まっていきました。40億年ほど前のことです。
巨大な隕石が衝突して、できた割れ目から黒い玄武岩のマグマが流れ出しました。マグマは月の表面の低い所にたまり、黒くて平らな「月の海」ができました。高地の斜長岩は白く、玄武岩の海は黒く、月の模様となったのです。
日本では「ウサギの餅つき」ですが、所が変わればライオン、ワニ、カニ、ロバ、女性の横顔などさまざまです。私はカニ派ですが、あなたは何に見えますか?
絵・文/安城天文同好会
(2019年9月27日掲載)