居心地よい空間目指す
コロナ禍での挑戦③
呑楽家 克 全室個室に改装
知立駅前北にある居酒屋「呑楽家 克」は、広々とした店内を全席個室に改装し、今月4日に営業を再開。オーナーの梅村功店長は「コロナ禍で気付かされたことは多々ある。安心、安全に加えて居心地のいいクリーンな空間を提供していきたい」と力を込めます。
創業10年の節目の昨年3月に店を移転し、リニューアルオープンしたのは、新型コロナウイルス感染症の影響が出始めた頃。約40席の旧店舗が手狭になったため、新店舗は団体客にも応じられるようオープンスペースにし、1、2階合わせて100席に。「この年の3月は多くのお客さまが駆け付けてくださった。思えば、この店が満席になったのはこの時だけだった」と漏らします。
長引くコロナ禍に、これまで何度も検討してきた個室化を国の補助金を利用して決行。部屋の広さを調節できるよう可動式の壁を据え付け、各部屋に最新式の空気清浄機も設置。「子ども連れの家族にも気兼ねなく利用してもらえるようになったのでは」と、新たな客層の獲得にもつなげようと前向きです。
現在は、ランチタイムと持ち帰り弁当が主力。「苦しい状況はまだまだ続く」と話す梅村店長は「コロナが収まったら、またオープンスペースでご利用いただき、にぎやかな居酒屋に戻したい」と期待を抱きます。
知立くらしのニュース2021.06.25掲載