知立の坂田さん夫妻が「にじいろ会」発足

「諦めずにゆっくりと」まな娘の誕生日に誓う

【あいち交通死をなくすボランティア「にじいろ会」を発足した坂田さん(前列㊥)とメンバーの皆さん】

 2年前に交通事故で長女紗愛理さん=当時(20)=を亡くした坂田和彦さん・栄子さん夫妻=桜木町=が、「あいち交通死をなくすボランティア『にじいろ会』」を、紗愛理さんの誕生日の7月5日に発足しました。
 夫妻は紗愛理さんの死後、交通事故が起きない社会を目指して啓発活動に奔走。その一つに、生前紗愛理さんが趣味の籠作りで使っていたクラフトバンドの残りでストラップを制作。今年半年間で4300個を作り、市役所や警察署、自動車学校などに届けました。
 「ストラップには紗愛理の事故防止の気持ちも詰まっているんです」と栄子さん。事故に遭う1週間前に県の交通事故の多さについて話したばかりだったと振り返ります。
 同会のメンバーは、栄子さんの友人と子どもを亡くした4人の遺族ら市内外の11人。会を表す絵には虹の他に、亡くなった4人の子どもたちのハートと、諦めずゆっくり歩んでいこうと誓う親たちに見立てたカタツムリが描かれています。
 活動初日の6日は、ストラップ作りに栄子さんの友人らと春日井市から遺族の一人が参加。栄子さんは「ストラップが加害者にも被害者にもならない啓発になり、県内に輪が広まれば」と願います。

トラップ拡散で交通死ゼロ目指す
協力者募集中

同会ではストラップ作りの協力者を募集しています。活動は福祉の里八ツ田などで週1回を予定していますが、ストラップは自宅でも制作できます。その他、常置できる店や施設、活動資金への寄付も募っています。活動情報などは、公式LINEで発信中。

知立くらしのニュース2021.07.23掲載

関連記事一覧