刈谷北高 創立100周年記念曲を制作
刈谷市の作曲家、清澤久恵さん
母校への思い込め
刈谷北高校の創立100周年記念曲を、卒業生で作曲家の清澤久恵さん=刈谷市=が制作しました。生徒から募った歌詞を基に作詞作曲。「母校の100周年に携わることができ、大変光栄です」と目を細めています。
記念事業の一環として、同校と実行委員会が清澤さんに記念曲の制作を依頼しました。歌詞は学び舎の思い出や歴史、夢や希望にあふれ、記念事業のスローガン「百年の歴史で紡ぐ広がる未来」のフレーズも。曲は、美しいメロディーの二部合唱に仕立てました。
「これまでいろいろな曲を作ってきましたが、大きな節目を迎える母校の曲への思いは特別。20年前、80周年記念曲の作曲をさせていただいており、またご縁をいただけて幸いです。100年という時の流れが感じられるような、奥行きのある曲を目指しました」
碧南市出身。4歳からピアノを始め、14歳の時に神奈川県芸術祭合唱曲作曲コンクールの最高位を史上最年少で受賞。難関の東京藝術大学音楽学部作曲科へ進学しました。
卒業後は作曲家として活躍。地元では、愛知万博出品の碧南市民ミュージカルや高浜市立翼小学校の校歌を作曲。テレビ番組の音楽や寺院関連の歌も手掛けてきました。ヤマハ音楽教室の教材に多くの楽曲を提供するなど、全国各地で意欲的に活動しています。
創立100周年記念曲は、11月6日に同校で行われる記念式典の後、関係者らにお披露目される予定です。ステージで清澤さんがピアノ伴奏し、生徒12人が歌声を響かせます。
「この100周年記念曲を通じて、皆さんに感動をお届けできたら。大切な1曲になればうれしいです」