『冬の旅』の世界に浸る

30日・知立リリオ　本場の歌声を披露

　テノール歌手石川裕啓さん（80）のコンサート「冬の旅」が30日、リリオ・コンサートホールで開かれます。市内在住のピアニスト霜浦陽子さんが演奏、田中美保子さんが解説します。
　石川さんは、50年間欧州で活動。ドイツ・ハイデルベルク歌劇場の専属歌手を約30年間務め、日本では故郷の札幌市などでコンサートを開いてきました。
　冬の旅はシューベルトの歌曲集で、恋に破れ、さすらいの旅に出た若者の物語。全24曲で構成され、コンサートでは4曲ごとに歌詞を解説します。

　ピアノを担う霜浦さんは、パティオちりゅう登録アーティスト。ソリスト、アンサンブルピアニストとして県内外で活動しています。石川さんとは初めて組み、「ピアノは歌のベースになり、背景をつくるのですごく責任を感じています。石川さんから本場の空気を稽古の度にもらっています」と本番に備える霜浦さん。「敷居は高くなく、歌詞の内容に共感してもらいながら、2時間どっぷりこの世界に浸っていただければ。本場の歌声もぜひ聴いてください」と来場を呼び掛けます。
　午後2時開演。料金は2000円。全自由席。チケットは同ホール（電話85-1133）で発売中。

知立くらしのニュース2021.10.22掲載