44回目の売茶忌

在原会の25人 静かに営む

【八橋売茶の遺徳をしのぶ会員たち】

 八橋町の在原寺や無量壽寺を再建し、煎茶道を広めた八橋(方巌)売茶翁(1760~1828年)の遺徳をしのぶ「売茶忌」が11月13日、在原寺で営まれました。
 今回で44回目。売茶翁を顕彰し、無住職の在原寺を守る在原会の約25人が参列。茶と菓子を備えて、静かにお参りをしました。
 僧侶で茶人の売茶翁は、江戸時代の後期に東海道来迎寺村に建っている道標で在原業平の遺跡を知り、寺を訪ねたところ、荒れ果てていたことを嘆き再建。無量壽寺の再興にも努めました。
 同会は茶道家の村瀬淳次代表が、功績を残した売茶翁を敬おうと、地元の歴史家らとともに発足。寺の掃除や庭園を手入れしています。村瀬代表は「売茶翁を広く市民に知ってもらうためにも、途絶えないよう続けていきたい」と話しました。

知立くらしのニュース2022.01.28掲載

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