独自の道具でボウリング楽しむ《知立》
盲ろうの神谷さん 「障害者も楽しみましょう」
盲ろう者の神谷宣次さん(72)は、倒れたピンの数や場所が分かるオリジナルの道具を持参してボウリングを楽しんでいます。
道具は木製で、手のひらに乗る大きさ。板に取り付けられた小さな10本の棒をピンに見立てて、倒れたら押し込み、残ったピンで数と位置を知る仕組みです。
神谷さんは通訳の介助者に手伝ってもらい、倒れた本数を確かめて、2投目に。多く倒すと喜び、少ないと残念がっていました。
先天性弱視ろうで、視力も次第に低下し、50歳ごろから見えなくなってしまったという神谷さん。手話を使う相手に触りながら解読する「触手話」と手のひらに文字を書いてもらう「手のひら書き」でコミュニケーションを図っています。
ボウリングの道具は目が見えなくなったころに、友人にアイデアを伝えて作ってもらった愛用品。「見えなくても楽しめるので、家に閉じこもらないで一緒に楽しみましょう。この道具を目の不自由な人に広めたい」と話し、10月10日の障害者ボウリング大会では「今回はあまり結果が良くなかったけど、久しぶりのボウリングは楽しかった」と笑みが広がりました。
知立くらしのニュース2022.09.23掲載