キャッチ ケーブルTV大賞ブランプリ作品再放送《知立》

ジャズ喫茶マスターの生きざま撮り続ける

 ケーブルテレビ局「キャッチネットワーク」が、「第48回日本ケーブルテレビ大賞 番組アワード」で、188作品の頂点、グランプリ総務大臣賞を受賞しました。受賞作は、今年2月に放送された『FOR GOOD BAIT~自分らしい人生の終い方』。昨年2月に亡くなった西町のジャズ喫茶「グッドベイト」の店主・神谷年幸さん(享年71)の終末期の約半年間に密着したドキュメンタリーで、表現力が高く評価されました。11月に再放送されます。 

【制作したキャッチネットワークの上西さんとマスターの妻神谷真澄さん】

 制作したのは記者・ディレクターの上西将寛さん。消化管間質腫瘍(ジスト)を患いながらも笑顔を絶やさず、店に立ち続けた神谷さんを撮り続けました。
 「マスターが一番受賞を喜んでくれていると思います。『俺が出たから取れたんだよ』って」。神谷さんの遺志を継ぎ、営業を続ける妻真澄さんも「好きなことを一生懸命やる人。撮影があったから頑張れたんですよ」と回顧します。
 上西さんは以前の取材で知り合った神谷さんが重い病気を患っていることを知り、「すてきな空間とすてきなマスターを映像に残しておきたい」とカメラを回しました。病と闘いながらも、客と会話を楽しみ、地元のFM局でジャズを語る姿に、放送後の反響も大きく、「マスターがジャズの魅力を語るように、番組を通じて神谷さんを知ってもらえてうれしい。地域の姿を映像に記録しておきたい一心でした」と話します。
 真澄さんは「皆さん、マスターがまだここに生きているようと言ってくれます。再来年の開店50年に向け
て、マスターと続けていきます」と笑顔を見せます。
 再放送は、11月6日午後9時45分、19日同9時30分、23日同6時45分、27日午前0時45分。各75分。

知立くらしのニュース2022.10.28掲載

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