知立文化賞に詩吟の深浦さん 奨励賞は箏曲の岩瀬さん

ヤング・パティオウェーブが文化芸術新人賞

【深浦さん㊧と岩瀬さん】

 「知立文化賞・文化奨励賞・文化芸術新人賞」の表彰式が11月13日、パティオ池鯉鮒であり、文化賞は詩吟の深浦精正さん、奨励賞は筝曲・岩瀬直子(本名・岩田)さん、新人賞はヤング・パティオウェーブに決まりました。
 詩吟歴53年の深浦さんは、1977年に岳精流日本吟院三河岳精会を発足。以来、会長を務め、知立を中心に三河地区で延べ1000人以上に教授し、一緒に吟じてきました。「古今の詩は人生の応援歌です。豊かな心の育成に、これからも吟道を通じて貢献していきたい」と意欲を話します。
 生田流筝曲正絃社大師範の岩瀬さんは、演奏活動の傍ら、市内の小学校で筝の体験授業を実施。子どもたちに筝や伝統文化への興味を深める活動に力を注いでいます。
 4歳で初舞台に立ち現在は、オーケストラとの共演など新たな演奏スタイルにも挑んでいます。「これまでの取り組みが認められてうれしい。今後も日本の伝統楽器の素晴らしさを広めていきます」とほほ笑みます。
 ヤング・パティオウェーブは市内の中学・高校生約30人で構成されるホールボランティア。地域の文化活動の担い手となることが期待されています。
 入場券のもぎりやパンフレットの配布、扉の開閉などが主な役割。5年目の大野さん(高2)は「受賞はみんなの励みになります。学校や年齢に関係なく友達になれて、公演を見られるので楽しいです」と笑顔が広がりました。

知立くらしのニュース2022.12.9掲載

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