退職後に見つけた大切なバトン《知立》
ズームアップぴーぷる
牧 保博さん(67)
知立市観光ガイドボランティアの会
「知立には大切にするもの、誇れるものがたくさんあります。みんなで残していきたい」。昨年、ガイドボランティアとしてデビューし、今年もかきつばたまつり、花しょうぶまつりを案内します。
65歳まで勤めた会社員時代は、中国で工場の立ち上げや現地社員の育成にまい進。そんな中、古里について話そうとしたときに、知識不足で紹介できなかったことが、ガイドボランティアに挑戦するきっかけに。「人前で話したり、説明方法を工夫したりするのは得意分野。生かせることが見つけられて充実しています」
今は知立神社にゆかりのある「お万の方」を勉強中。多くの人に広めたいと、専門家らの話を分かりやすくまとめた冊子を自作しました。「調べていることがつながってくると楽しい」と笑顔。
「ガイドの活動は、仲間と共通の話題や目標があって常に前を向いていられる。先輩たちから引き継いできた郷土の歴史という〝宝物〟を自分たちなりに磨き、次の世代へとつなげていくのも役目。そんな仲間をもっと増やしたい」
知立くらしのニュース2023.04.14掲載