小垣江の山車4年ぶり
男衆の引き回しに歓声
愛知県刈谷市小垣江町の金刀比羅社の春祭り「山車巡行」が4月16日、4年ぶりに行われ、絢爛豪華な山車が威勢の良いかけ声と笛や太鼓の響きとともに町内を引き回されました。
金箔で仕上げた彫刻やカモメを描いた緞帳で飾った山車は、午前8時に新田集会所を出発。小垣江山車保存会のメンバーを中心に、おはやしを奏でる地域の子どもや山車につないだ綱を引く市民など約300人が参加して約2㌔離れた金刀比羅社へ向かいました。
道中、前厄を迎える男衆らが「大回し」を披露。10人ほどが力を合わせて重さ約4㌧の山車を360度回す力業に拍手が湧きました。
11年前に小垣江に転入したという前厄の男性は「山車のかじ取りは体力勝負ですが楽しい。地域に解け込めた」と笑顔。おはやしの音が聞こえ、家を飛び出してきたという地元の女性は「きれいだわ」と青空に映える山車の姿を見つめていました。
小垣江の山車は市の有形民俗文化財。年2回、金刀比羅社と小垣江神明神社の祭礼で引き回されています。