郷土芸能に魅せられて 

刈谷の近藤さん

 愛知県刈谷市無形民俗文化財「野田雨乞笠おどり」との出合いはヒップホップダンスに夢中だった小4の頃。「地元にも踊りの文化があった」と感動して練習会に参加しました。丁寧に指導してもらいました。地域の人からも〝がんばれよ。応援しているぞ〟と声をかけられ、「一生懸命やっていれば誰かが見ていてくれる」と心強くもなれました。

 伝統の所作と雨乞い唄は「農民たちの切実な願い」を表現。私は昨年から唄い手を任されました。8月27日、同市の野田八幡宮で披露します。


 福祉の仕事で恩返し おどりを通じた地元の人たちとの触れ合いは、地域福祉について考える機会にも。「私ができることで恩返ししたい」と大学で福祉学を専攻して、町の人たちと向き合う行政職を目指しています。
 

 4月から一人暮らし バイトを4つ掛け持ち、「大道芸」のサークルにも入って充実した毎日です。

【野田雨乞笠おどりの衣装を着て】

関連記事一覧