石に刻む世界に一つだけの印《知立》

篆刻谷田教室 古文字で作る魅力感じて

【篆刻谷田教室のメンバー】

 石に刻む世界に一つだけの〝印〟―。書法篆刻研究団体白圭社を主宰する丹羽常見さんが教える「篆刻谷田教室」=知立市谷田町=には、60~90代の7人が和やかな雰囲気の中で制作に取り組んでいます。
 篆刻は書と彫刻が融合した工芸美術。「最初は落款を作りたくて始めた人も、奥が深いことを知ると楽しくなって続けるんですよ」と丹羽さん。千字文に挑んでいる世話人の加藤重男さんは「彫り終えて、きれいに押せると達成感を得られます」と頰を緩めます。
 会員の篆刻歴は初心者から30年余とさまざま。教室では黙々と彫ったり、デザインを考えたり。丹羽さんのアドバイスや手直しで、作品を完成させます。
 作品は同市美術展や社中展、同市文化協会の作品展などで発表。その他、書画の作品に押印するための落款印を友人に作ることも多いと言い、「喜んでもらえるとうれしい」と会員たち。「3千年以上前の古い文字を字典で探して選んで組み合わせるのも魅力です」と話します。
 加藤さんは「教室ではコミュニケーションを第一にしています。興味のある方、ぜひのぞいてください」。見学、体験もできます。
 教室は第1、3月曜午前9時20分~11時50分。谷田町第一公民館で実施。

知立くらしのニュース2023.08.25掲載

関連記事一覧