サッカー日本代表森保監督が刈谷の中学生にエール
かりやミライ授業
サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会で、日本代表チームをベスト16に導いた森保一監督の特別授業が8月25日、刈谷市総合文化センターで開かれました。
森保監督は、苦い経験や失敗を成長に生かす大切さを語り、市内の中学生約千人が会場やオンラインで耳を傾けました。
子どもの頃は野球選手が夢だったこと、周りに嫉妬されて嫌がらせを受けたこと、サッカー強豪高校への受験当日、父親に「本気で努力してきたのか」と受験票を取り上げられ、第2志望校へ進学したことなど、少年時代を振り返り、「日本代表の監督も失敗ばかり、つまずきまくってきた。皆さんも過去の経験をポジティブ変換して成長につなげてほしい」と語りました。
1933年の「ドーハの悲劇」を共に体験した愛知県刈谷市出身で元日本代表の吉田光範さんも登場。「94年W杯予選」や「カタール大会」の映像を見ながら試合の裏話を明かしました。
「辞めたくなった時どう乗り越えたらいいのか」という中学生からの質問には「立ち止まればいい。本当に自分がやりたいことなのかがわかる」と応答し、最後に「夢がはっきりしていなくても、途中で変わってもいい」と話し、「今、自分にできることにベストを尽くすこと。楽しむことを忘れずチャレンジしてほしい」と力強くエールを送りました。
刈谷南中3年の男子生徒は「監督の言葉が心強く聞こえた。将来の夢をじっくり探していきたい」。依佐美中2年の女子生徒は「すごい監督にも挫折や失敗があったと知った。つらいことがあっても、乗り越える勇気をもらった」と話していました。
この催しは、市が市内の中学生を「かりやミライ授業」と題して開催しました。