野田雨乞笠おどり 素朴な所作に力を込めて
愛知県刈谷市の無形民俗文化財で、約300年の歴史がある「野田雨乞笠おどり」が8月27日、野田八幡宮で披露されました。子ども数十人を含む野田雨乞笠おどり保存会の約30人が、踊りを奉納。たくさんの人が見物に訪れました。
同おどりは、農民の雨を乞う思いや感謝の意を歌詞にした唄を歌いながら、ほら貝の音に合わせて舞う素朴な踊り。そろいの浴衣に赤いたすきをかけた踊り手たちが所作一つ一つに力を込めて舞い踊る姿に、観衆から拍手が沸き上がりました。
見物に訪れた小学6年の女子児童は「私と同じ世代の人が何回も練習して、多くの人の前で踊っていてすごい。私も1年の時に参加した。もう一度やってみたくなった」。
同保存会の坂田幸司会長は「先輩から教わったそのままの所作を、次の世代に引き継いでいくのが大きな課題」と話していました。