5町5台の山車勢ぞろい 知立まつり本祭り開催

各町内で山車引き回し

 知立神社の祭礼「知立まつり」が2、3の両日行われ、5町全ての山車が神社周辺や市内各所で巡業。両日とも豪華絢爛な5台の山車が境内に並び、見物客の目を楽しませていました。

車は高さ7㍍、重さ5㌧で5町(本、宝、西、中新、山)の各町内を祭り関係者や住人ら100人ほどで綱を引き、半日かけて巡ります。

町内を巡業する山車
山車の内部で演奏する囃子

 山車の巡業は惣代を中心に「梶棒(かじぼう)連」、「囃子(はやし)連」、「人形連」が山車の運行や国の無形文化遺産でユネスコ無形文化遺産の知立のからくり・山車文楽を行います。
 両日ともに、神社から町内に戻った後は山車の提灯を灯し、地域の人たちに囃子や山車文楽を披露しました。

梶棒連の皆さんと野田さん(左から2番目)


 山町梶棒連の正梶見(かじみ)の野田敦美さん(45)は今回で山車の舵を握る8人の「梶棒」らに指示を出す梶見を引退し、梶見や梶棒をサポートする「後見」になります。「最高のお祭りでした。大変だったけどまたやりたい」と話します。

若手が活躍

知立神社での山車文楽奉納を終え、笑顔を見せる
山町人形連の前嶋さん(左)と岡田さん

 山町人形連の岡田優一さん(21)は初めての知立まつりの山車文楽を振り返り「100%の力を出し切った。達成感でいっぱい。緊張したけど楽しかった」。

 同、前嶋希翔さん(21)は「雪駄が脱げるハプニングもあったけど、やりきった」と2人は笑顔を見せました。

山町人形連の山車文楽、矢口の渡し上演の様子

 3日は長篠町の豊受神社から赤瓢箪(びょうたん)の奉納と、山屋敷町から神輿渡御があり、ユネスコ無形文化遺産に登録されている「知立山車文楽・からくり」が行われました。

赤瓢箪の奉納の様子


 山車奉納は6年ぶりに行われ、境内は歓声と拍手が溢れました。

(知立くらしのニュースWEB版5月10日号掲載)

関連記事一覧