野生のカメが庭に産卵

愛知県刈谷市の越山さん「カメの頑張りに元気出た」

 愛知県刈谷市富士見町の越山良子さん宅の庭先で「母の日」の5月12日、野生のカメが産卵しました。
 自宅近くを流れる下り松川から上がってきたと思われるカメは甲羅の長さが18㌢程度。約1時間かけて、大人の親指ほどの大きさの卵を5つ産みました。
 越山さんは「飼い犬がほえ続けるので庭に出ると、花壇の前にいた。見つけた時は、深さ16㌢ほどの穴を掘って産卵に入りかけていたので、そのまま見守った」と言い、「つるんと出てきた卵の色が、ピンクがかっていて驚いた」と話します。


 産卵後、後ろ脚で砂をかけて穴を埋め、木陰に向かったカメを越山さんは「早く水に浸かりたかろう」と、庭を出て、川へつながる水路の中へ運んでやったそうで、「母の日に、わが家を選んできてくれた。カメの頑張りを見て元気が出た」と目尻を下げました。
 名古屋市の東山動植物園によると、卵がかえるまでにおよそ50~65日かかるそうです。

【愛犬の「賢」と一緒に卵の埋まる場所を指さす越山さん㊤。産卵する様子(越山さんが撮影)

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