近藤正治さん回顧展 市原稲荷神社で7月7日から

 愛知県刈谷市の文化協会の元会長で、昨年4月に89歳で亡くなった洋画作家・近藤正治さん(東境町)の回顧展が、7月7日から同市司町の市原稲荷神社夏の間で始まります。


 近藤さんが初代会長を務めた「森三郎刈谷市民の会」が主催。同会は刈谷出身の童話作家・森三郎の作品を紙芝居に仕立てており、「赤鬼青鬼」や「けいと」など近藤さんが手がけた10作品のイメージ画を展示します。 他にも、活気づく「万燈祭」を描いた作品、モダンアート風の人物画など、1970年代
から晩年までの約100点を披露。本殿脇の渡り廊下にも近藤さんが筆を振るった干支の絵馬が飾られ、紙芝居の上演もあります。


 同市内の中学校美術科教諭だった近藤さんは現役時代、美術文化展にも入選。退職後は絵画展の審査員なども務め、刈谷の文化振興に力を注いできました。
 同展の準備を進める渡邊二味子さんは「近藤先生は刈谷南中時代の恩師。よく見て描くこと、物の本質に目を向けることの大切さを教わった」と言い「作品に触れ、生前の先生との思い出を語り合いませんか」と来場を呼びかけています。
 会期は15日までの午前9時~午後5時(15日は午後4時)。入場無料。

 問い合わせは中央図書館☎0566・25・6000

【近藤さんの生前の作品と森三郎刈谷市民の会】

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