ピクトグラムの第一人者 太田さんが母校で講演 

 愛知県刈谷市立刈谷南中学校出身、世界で使用される「非常口」のピクトグラム(絵文字)を生み出したグラフィックデザイナー太田幸夫さんによる講演会「南中生に伝えたいこと」が6月27日、同校体育館で開かれました。昨年度、ピクトグラムの制作に取り組んだ2年生約260人が参加。世界で活躍する大先輩の、制作への思いやエピソードに、じっと耳を傾けました。


 太田さんは、体育館に整列した生徒を自分のすぐ近くまで引き寄せ、60余年かけて取り組んできた仕事について紹介。自身が考案した〝見れば分かる言語システム〟『絵ことばLoCoS』について丁寧に説明しました。


 2年の男子生徒は「先生の作品はシンプル、的確で、温かさを感じる。組み合わせて違う意味を作るところも面白く、自分が制作したピクトグラムの改善点も見えた」と満足した様子。
 講演を終えた太田さんは「人と比べる必要はない。タマネギの皮を一枚一枚剥ぐように、一生懸命になれるテーマを追求し続けていってほしい」と、母校の後輩に期待を寄せていました。

【生徒たちのすぐそばで語る太田さん】

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