牛田八幡社「令和の大改修」市が寄付を呼びかけ〈知立〉

牛田八幡社改修委員会の皆さん。「ご協力、お願いします」

29日まで 

知立市牛田町の牛田八幡社で「令和の大改修」と称した耐震、改修工事が進められています。費用の一部を、「ふるさと納税制度」を活用した「ガバメントクラウドファンディング」(GCF)で、市が募っています。
 倒壊の危険がある牛田八幡社をよみがえらせ、貴重な文化財を守りたいと、地元の有志「牛田八幡社改修委員会」が、地域住民や企業から約1億円の寄付を集め、4月から工事が始まりました。
 同社は約800年前の鎌倉時代初期から同地にまつられているといわれ、江戸中期(約270年前)に築かれた本殿は、市内の神社で最も古い建造物。
 「拝殿」「中殿および袖廊(そでろう)」「本殿」とそれを安置する「覆殿(おおいでん)」が一列に並んだ珍しい構造で、4つの社殿が3月に市内3件目となる「国の登録有形文化財」になりました。
 三河地震や伊勢湾台風など災害後には修繕を施してきましたが、約140年間、改修はされておらず、屋根瓦や柱の傷みが進み、課題になっていました。
 「原材料の高騰などの理由で、当初の計画から、予算が3千万円ほど追加でかかることになり、耐震に関わる所だけを改修することになりました」と同会事務局の野村薫さん。「現在、目標額(300万)の半分ほどの支援が寄せられています。牛田八幡社の改修事業にご協力をお願いします」と呼びかけています。
 GCFの期限は29日で、税控除が適用されます。申し込みはコチラから。

(知立くらしのニュース 24年8月23日号掲載)

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