双葉ドラゴンズ地域に愛され50年

野球、人づくりに全力投球

 愛知県刈谷市の少年軟式野球チーム「双葉ドラゴンズスポーツ少年団」が今年、50周年を迎えました。1975年の発足以来、「スポーツを通した、地域の子どもたちの健全育成」を目指し、これまでに658人の卒団生を輩出。子どもたちは白球を追う楽しさに触れるとともに、礼儀や集団行動を学び、保護者同士の交流の場ともなってきました。

 現在、園児から小学6年生まで80人が4チームに分かれ、地元の東刈谷小学校、野田公園グラウンドなどで練習。スタッフ約40人が子どもたちの活躍を支えます。
 93年から団長を務める倉元堅司さんは、「心が育つと結果に現れる。野球も人づくりも大切に、全ての子とじっくりと向かい合ってきた」と振り返り、「モットーは『友情と団結』。先輩たちが築いてきた礎を大切にして、これからも地域やOBの皆さんに愛されるチームを目指し、努力していきたい」と語ります。
 練習前の「朝礼」で、チームの方針を伝え続け、選手の心をひとつに。大会を想定した入場行進の練習も行い、「栄冠は君に輝く」の曲に合わせてダイヤモンドを1周します。


 卒団生で現コーチの大塚祐樹さんは、2人の息子もチームに所属しており、「団で身に付けたことが社会に出てからも生きている。家庭や学校以外でほめられたり、叱られたりするのも、子どもにとって貴重な体験です」と話します。
 岡本主将(6年)は「心を込めてあいさつすることが日常になった。いい仲間とも出会えた。“双ドラ”に入って良かった」と話していました。


 同団は、市軟式野球連盟(少年部)に所属。市内外の大会で優秀な成績を重ね、同連盟主催の学童選手権大会で11回の優勝。今年8月の東海四県学童軟式野球大会では、過去最高成績となる東海地区準優勝を果たし、記念の年に華を添えました。

【大会開会式で注目を集める双葉ドラゴンズの入場行進(過去の写真)】

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