刈谷高校附属中学校 2025年4月開校 ③

 2025年4月、愛知県刈谷市に「刈谷高校附属中学校」(以下、附中)が誕生します。同県内で同時期に開校する津島高校・半田高校・明和高校の附属中学4校の1つ。市内初となる県立中高一貫校に、市民の関心が集まっています。刈谷ホームニュースでは、附中開校準備を担当する県教育委員会あいちの学び推進課中高一貫教育室にお話を伺いました。シリーズでお届けします。過去の記事は→刈谷高校附属中学校 2025年4月開校 ① | e ホームニュース (e-hn.net)

 

 ―刈谷高校の教師が附属中の授業も担当しますか
 検討中です。中高一貫校になるに伴い、中高の教師の連携が大切と考えています。

 ―附属中の生徒は、刈谷高校の行事に参加できますか
 「刈高祭(文化祭など)」をはじめ、授業や探究活動で培った科学的思考力や問題解決能力などを競い合う「サイエンスデー」、「英語口頭発表会」などに参加予定です。 

 ―部活も一緒にできますか
 心身の発達段階の違いから、高校生と一緒にできる部活動は限られますが、希望者が高校の部活動に参加できる仕組みを検討しています。

【刈高祭の一場面】

 ―附属中ならではの校外交流は
 刈谷高校が親睦を深めてきた豪州ウィンダルーバレー校、英国イートン校とのオンライン交流などをはじめ、大学や企業への訪問、最先端で活躍する研究者の講演会への参加などを検討しています。


 ―選抜方法は
 一次選抜の適性検査は全問題選択式、小学校で学習する範囲で英語は出題しません。二次選抜は面接。一、二次の結果を総合的に判断して、来年1月24日に合格者を発表します。
 

刈谷高校在校生・卒業生の声

 ★「4月には、少し前までランドセルを背負っていた子たちが校内にいる。不思議な感じもするが、普段接する機会が少ない世代なので楽しみ。先輩としてしっかりしないと」(2年男子)


 ★「部員が少ない文化部なので、中学生が入部してくれたらうれしい。運動部も中高一緒になれば、強くなるのでは」(2年女子)


 ★「中高一貫になる前で良かった。附属生が刈谷高校へ進む分、一般入試の合格はより狭き門に? あの時の私の学力では入れなかったかも」(50代女性)


 ★「尋常小学校を卒業した1945年、当時、旧制中学だった刈谷中学校(5年生制)に入学、4年目には学制改革で新制高校となった刈谷高校に編入しました。附属中へ進む皆さんと同じで、中高6年間、一緒に学び、当時の同級生は生涯の友となった。今も懇親会を開き、中高時代の話に花を咲かせています」(92歳男性)

*このシリーズは今回で終わります。


  (この記事は刈谷ホームニュース2024年9月13日号掲載)

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