喜寿飾る初の絵画展 高須町の佐々木和善さん
愛知県刈谷市高須町の佐々木和善さん(77)の初めての絵画展が30日から、同市野田町のカフェモーニングで開催されます。11月23日まで。
展示するのは、水彩で描かれた人物や風景、植物など、心温まる15点。馬籠宿の水車小屋やフローラルガーデンのミニSL、カラスウリの花など、細かなところまで精緻に描かれた作品は、その場の空気感や状況が細やかに伝わり、見る人を静かに包み込みます。
佐々木さんが絵筆を持ったのは、2011年に肺炎を患い、外出が難しくなったことがきっかけ。「何か始めたい」と、酸素ボンベを引きながら市民講座に通って基礎から絵画を学び、日々、作品づくりに取り組んできました。20年には「亀城さくら祭」と題した水彩画で、刈谷文化協会美術展の奨励賞を受賞。
「77歳の節目に思い切って個展を開きます。たくさんの方に見ていただけたら」と静かに語る佐々木さんの、真摯な思いと日常の美しさが作品に込められています。
観覧時間は午前8時~午後1時。定休日は月、火曜。問い合わせは同店☎0566・22・4638