手作り衣装で舞台を演出

経験を地域に還元 小垣江町の服部さん

 歌や踊りなど、市民が主役のステージを華やかに彩る服部恭子さん=愛知県刈谷市小垣江町。手作りの衣装で催しを盛り上げ、地元に欠かせない存在となっています。


 48年にわたる服飾経験を生かし、衣装作りに励む服部さんのモットーは「費用をかけず、手間と工夫を惜しまず」。レースののれんや日よけシェードなど、身近なアイテムを見事なドレスに変身させ、アクセサリーやヘアメークを含めたトータルコーディネートで出演者たちの魅力を引き出します。
 かつては、知立市の専門学校で教壇に立ち若いデザイナーらを育成。学園祭のファッションショーで、自作の衣装を着て目をキラキラさせる生徒を、「もっと輝かせたい」と、モデルの振る舞いや舞台演出を独学で学び、数多くの舞台を成功に導いてきました。


 40代から始めた創作舞踊では篁流名取師範の顔も持ち、「多くの人を笑顔にすることが喜び。発表会やイベントの際に声をかけていただければ、何かお手伝いができるかもしれません」と語る服部さん。地域への深い愛情と、舞台芸術への情熱があふれています。

【出演者に自作の衣装を着付ける服部さん】

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