還暦記念にエッセー集「黄色い自転車」
刈谷市大正町の酒井寿子さん
愛知県刈谷市大正町の「さかい珈琲店」を夫婦で営む酒井寿子さん(61)が、2冊目のエッセー集「黄色い自転車 珈琲豆屋ひさこのエッセイ」(名古屋市・ゆいぽおと)を、自費出版しました。
これまで書きためてきたエッセーを、還暦を迎えた際に本にしたいと考えていた酒井さん。以前通っていた文章講座の講師の山本直子さん=名古屋市=の手を借り、10カ月ほどで完成させました。
エッセーは子育てや旅行、親との別れなど、日々の暮らしの中で感じたことをつづり、同店が定期的に発行しているリーフレットなどに掲載した120編を収録。「幼少期や家族のこと、お客さんのことなども書いています。読みやすく、優しい文章を心がけました」
タイトルの「黄色い自転車」は、2018年に亡くなった実父の元に通うために購入した自転車の話から。「元気をもらえるような明るい色の自転車です。通えたのは2カ月間だけでしたが、今も愛用しています」
装丁画や扉絵などは夫の洋さん(店主)が担当。酒井さんは「自転車の色に合わせて装丁を黄色にしてもらいました。思っている以上に、いろんな人に目にしてもらってうれしい」とほほ笑みます。
本は四六判、232㌻。定価1320円。同店や各書店で販売中。問い合わせは同店☎0566・21・6753