「マコモダケ」を特産に〈知立〉

岡田農園の皆さん

12年目も試行錯誤

 2013年から知立の特産化を目指し、市内で栽培が始まった「マコモダケ」。今年も岡田農園=知立市上重原町=の水田(80アール)で収穫期を迎えました。
 マコモダケはイネ科の植物で、可食部は根元にできる肥大化した茎部分。タンパク質や食物繊維、ビタミン、ミネラルを含んでおり、健康増進の期待が高まる〝スーパーフード〟です。
 「今年は水田を広げ、消毒や化学肥料などを使用せずに自然農法で栽培。収穫量が減るかと思ったらそうでもない。今年の収穫量は2トンと今までで一番採れました。手をかけて試行錯誤を繰り返しています」と同園の岡田夏江さん。今年は飲食店やホテルなどへの出荷分があり、市内での小売りは遅れていましたが、グリーンセンター知立と、でんまぁと安城北部・安城西部でも販売しています。11月も出荷予定です。
 同園では、新商品のマコモ茶をPR。同園の岡田めぐみさんは「今年はマコモ茶をティーバッグにして、入れやすくしました。販路開拓中で、今は知立市のふるさと納税の返礼品のみです」と話し、「マコモダケは新たに横浜中華街のお店に卸すことになり、東京の飲食店から問い合わせもあります。『知立といったらマコモダケ』と言われるように日本全国に届けたいです」と笑顔を見せました。

マコモダケ

知高生が授業で学び収穫を体験

 岡田農園で10月10日、知立高校の2年生30人(健康ライフ系列フード選択)がマコモダケの収穫を体験しました。
 生徒らは根元の茎の太いマコモダケを探して、鎌を使って次々に収穫。「大きい」「あった」と声を上げ、ほとんどの生徒が鎌を初めて扱いましたが、体験が終わる頃には慣れた様子で刈り取っていました。
 同校の松岡樹璃さんと坂本明奈さんは「無作為に生えているから収穫は大変」と汗を拭い、下部芽生さんと髙橋美奏良さんは「栽培をずっと続けている岡田さんはすごい」と話していました。収穫したマコモダケは生徒が各自持ち帰りました。
 生徒らは9月に岡田さんの出張授業でマコモダケについて学び、10月に調理実習を体験。12月にマコモのしめ縄を作ります。

めぐみさん(左)と夏江さん(中央)から収獲の説明を聞く高校生ら

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