革工芸の国際大会で最高賞
愛知県刈谷市の 美奈川 邦彦さん
愛知県刈谷市の美奈川邦彦さん(63)がこのほど、米国ワイオミング州で開催された革工芸の国際大会「ワールド・レザー・デビュー・ シェリダン」で、最高賞の「ブルーリボン賞」に輝きました。
受賞作品「大人のランドセル」は、牛革にシェリダンスタイルと呼ばれるデザインを彫り込んだ力作。かれんな花々と弧を描く茎が立体的に浮き出し、平坦なレザーに命が吹き込まれたような美しさを放っています。
古いランドセルを参考に機能や使い心地にもこだわり、ミシンで縫い上げ約2カ月半かけて完成。緻密な技術とデザイン、機能性を兼ね備えた作品は、高く評価されました。
「会場で、ブルーリボンが添えられた〝ランドセル〟を見つけた時は身震いしました」と口元をほころばせる美奈川さん。
8年前に知人の作品を見てレザークラフトを始め、市内で教室を開く仙北屋和子さんの下で技術を磨いてきました。「細かな部分がやりこなせていない。まだまだです。独自の世界観を築いていきたい」と制作意欲を燃やしています。
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受賞作品は、12月3~8日に刈谷市美術館で開催される「第6回革工芸作品展」で展示。革工芸仲間20人による約200作品が並びます。
入場無料。