発達に不安を感じる子どもと地域の架け橋に

愛知県刈谷市の「らっこちゃん親の会」

 発達に不安を感じる子どもやその保護者に寄り添う市民グループ「らっこちゃん親の会」(愛知県刈谷市)が、定期的にマルシェに出店。発達特性のある小中高生が働く楽しさや責任感を実感する場を提供し、地域社会とつながる架け橋となっています。

【店頭で接客する中学生】


 同会は毎月、刈谷市青果地方卸売市場内で開催の「刈谷あきんどマルシェ」に駄菓子と工作の店「SUN・GO」を出店。子どもたちは店先に商品を並べ、「いらっしゃいませ」と元気の良い声を出しながら、接客などを体験しています。
 運営には、昨秋採択されたSOMPO福祉財団の住民参加型福祉活動資金助成金を活用。アルバイト代を支給する仕組みも整え、働く経験を報酬という形で、子どもたちに還元しています。
 同会の宮田志保子代表は「SUN・GOは、子どもたちにとって地域社会での生活に役立つ貴重な学びの場」と力を込め「地域に溶け込んで、保護者だけでなく地域の人からも温かく見守られる環境を目指していきたい」と語っています。

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