若きMF 夢のJ1へ 刈谷出身の加藤玄選手
「チームを背負う選手になれるように頑張ります」
サッカーJ1の名古屋グランパスに今季、刈谷出身の加藤玄選手(21)が加入。ポジションは、攻守の要となるMF。憧れだったプロの世界に挑戦します。
筑波大学3年。名門の蹴球部で中心選手として活躍。昨秋の「JR東⽇本カップ 第98回関東⼤学サッカーリーグ戦」でベストイレブンに選ばれるなど高い評価を得ましたが、卒業を待たずにプロ入りを決意したのは、「15年、20年先を見越してのこと。プレーヤーとして大きく飛躍するには1年でも早いほうがいいと思いました」。大学の単位は取得済みのため、選手をしながら卒業を目指します。
すでに1月からチームの練習に参加。「大学とはレベルがまるで違う。スピード、強さ、うまさ、すべてにおいて、自分が短期間で急速にレベルアップしているのを実感しています。とにかく楽しい」
5歳からサッカーを始め、小学校時代は地元の刈谷81FCとブリンカールに所属。文武両道を掲げ、朝日中学校から刈谷北高校へ進み、名古屋グランパスのユースチーム(U―15・U―18)でもプレーしました。
身長183㌢、体重79㌔。ゲームメークに定評があり、「ゴールに直結するパス、ゲームをつくるパス、広域でプレーできる点が持ち味だと思います」と自己分析。「決して運動能力に優れたタイプではない。だからプレー中の一つ一つの判断力だったり、予測だったり、そういう部分を武器として磨いてきた」
サッカーの町ともいわれる刈谷で生まれ育ち、「土日も関係なくずっと練習していた」と加藤選手。プロを夢見る子どもたちに「サッカーに夢中になってほしい。エネルギーを全部注ぐつもりで楽しんでほしい」とメッセージを送りました。 今季の開幕は、2月15日。