知立の歴史ぶらり探訪・翁のいざない

第1話(後編) 坂本龍馬の足跡

 江戸三大道場のひとつ北辰一刀流千葉道場で猛稽古の傍ら、龍馬が出向いたのは三浦半島の浦賀。沖合いに停泊中なのは、琉球から父島(小笠原諸島)を経て来日したペリー艦隊(蒸気船2隻、帆船2隻)。煙突から煙を吐き、外輪を回しながら航海する黒船に、龍馬もまた仰天したことでしょう。

 半年後の1854年の2月、再訪したペリー艦隊は7隻に増船。歴史の曲り角を目の当たりにした龍馬の胸に去来したものは?

 その後、龍馬は1回目の江戸遊学を終えて帰国。1857年、23歳になった龍馬は2回目の江戸遊学。今度は、「安政の大獄」に向かって吹く厳しい世相を味わって土佐に帰国。しかし、時代は龍馬を必要としていたのです。1862年、意を決して脱藩。 時代が大きく揺れ動く中、東奔西走する龍馬の足跡が池鯉鮒宿に存在するのです。平成の龍馬になって中町中の交差点を歩いてみませんか。

(坂之上九門)

【中町交差点付近から西に見た旧東海道沿いの町並み】

(知立くらしのニュース 2011.5.21 掲載)

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