人類みな兄弟  -5-

 夜空には88個の星座があります。星座は5000年ほど昔にメソポタミア地方を起源とし、2世紀ごろのギリシャで多くが確立され、今にいたります。

 しかし近年、壁画で有名なフランスのラスコー洞窟に星が描かれているのが発見されました。その中に冬の星座おうし座と思われる壁画があります。牛の右上に描かれている黒い点々を「すばる」とすれば、おうし座を疑う余地がありません。

 この壁画が描かれたのはさらに昔、1万6500年前の氷河期といわれています。気の遠くなるような時を超え、人種も文化も超えて同じ夜空におうし座を描く私たち人類。不変で共通の感性に触れたようで「人」としてどこかほっとしませんか。

【氷河期の壁画におうし座を発見】

 さあ、あなたもさえわたる冬の夜空におうし座を見つけてみましょう!

絵・文/安城天文同好会

(2018年2月10日掲載)

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