難病児の生活を支援

刈谷市に福祉事業所「らっく」開所 障害者の一時預かりも

 難病や障害などを抱える子どもと家族を支援する福祉事業所「らっく」がこのほど、刈谷市東境町に開所しました。

 木造2階建てで、2階に難病児支援センター「絆」を開設。難病や医療的ケアを伴う障害のある子どもの生活について、専門スタッフが無料で幅広く相談に応じます。

 1階では、障害者らの日中一時支援事業を実施。小学生~高校生までの知的障害・肢体不自由・重症心身障害・難病(医療的ケア児以外)のある子を最大10人まで受け入れ、ゆっくりと過ごしてもらいながら機能訓練などを行います。学校や自宅まで送迎もします。

 代表を務める石川岳寛さん=安城市=は約20年間、高齢者や障害者の福祉現場に携わってきました。入退院を繰り返したり、医療的ケアが必要だったりする子に関する相談先や支援の少ないことを感じ、「もっと受け皿を増やさなければ」と勤務していたNPO法人を昨年退所し、「らっく」を立ち上げました。

 今後は放課後等デイサービスや親同士が気軽に情報交換できるサロンの開設も計画。石川代表は「利用者の皆さんが日常生活を少しでも楽しく充実するようにサポートしていきたい」と話します。

(6月26日号 刈谷ホームニュース掲載)

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