知立の歴史ぶらり探訪・翁のいざない

第11話(前編) 赤いベレー帽の郵便ポスト

 知立市内には、赤いベレー帽をかぶった郵便ポストが、何と7本もあるのです! 風情漂う街並の、何気ない日常の風景に溶け込んでいるのがうれしいですね。
 街角、店舗前、山門前など、意識しなければ気付かないほど自然なのが素晴らしい。赤いベレー帽が設置されているのは、さあどこでしょう?(正解は、弘法町2本、内幸町1本、本町1本、西町2本、宝町1本)。
 子どもの頃、「ポストはなぜ赤い?」と不思議に思ったものですが、それには深い訳が。
 1871(明治4)年4月20日、郵便制度発足時には白木の木製箱型ポスト。翌年には黒色に変更されて、名前もいかめしく「書状集箱(しょじょうあつめばこ)」・「信書函(しんしょばこ)」などと呼ばれたとか。街路灯もない時代ですから夜間に見つけるのが大変、そこでイギリスに学んで赤色にしたというのです。
 ところで、もう年賀状はお書きになりましたか? 投函は、我がまちの宝・赤いベレー帽のポストへどうぞ!

 (坂之上九門)

【弘法町の遍照院前のポスト】

(知立くらしのニュース 2012.12.15 掲載)

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