知立の歴史ぶらり探訪・翁のいざない

第11話(後編) 赤いベレー帽の郵便ポスト

 郵便制度のスタートにより郵便ポストが設置されたのは、東京12カ所、京都5カ所、大阪8カ所、東海道53次宿場62カ所。知立は39番目の宿場でしたから、設置場所の一つとして、その名を歴史に残すことになったのです!
 1873(明治6)年4月1日、知立における最初の郵便局が開設。名称は「郵便役所」、場所は三河国碧海郡知立村527番地。名称・場所ともに、「明治は遠くなりにけり」の名句が、しみじみと思い起こされますね。
 赤いポストの設置は、1901(同34)年、俵谷(たわらや)(たか)(しち)の考案以来のことですが、知立にある7本のポストのうち、配備月日の最も古いものは49(昭和24)年1月1日。
 お年玉付年賀葉書(はがき)が誕生したのは、49(同24)年12月1日。赤いベレー帽の郵便ポスト配備と、お年玉付年賀葉書とが同じ年度だったとは! 何か不思議な因縁を感じます。

 (坂之上九門)

【知立で最初の郵便局を開設した場所。現本町郵便局】

(知立くらしのニュース 2013.1.19 掲載)

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