外国ルーツの子の支援団体・あんじょうまざりん

「地域とのパイプ役に」 母親グループが今春発足

【「あんじょうまざりん」のメンバー。シンボルマークのフクロウは「みんなの苦労がなくなるように」の思いから】

 外国にルーツを持つ子どもや家族の支援を行う安城市の市民活動団体「あんじょう まざりん」が今年3月に発足しました。国籍や文化に関係なく、外国ルーツの子どもたちが地域に溶け込みやすい環境づくりを目指しています。

 代表を務める本多さんは2009年から2年間、米国に滞在し子育てをしていました。子どもが熱を出して困った時など現地の人に助けられた経験から、「海外での子育てに不安を感じている人をサポートし、その子どもたちの支援につなげたい」と考えました。

 母親仲間らに呼び掛けると、子育て支援活動に携わる林さん、外国人児童に日本語を教えている竹中さん、多言語交流活動に取り組む牧さんが賛同し、活動をスタート。「日常のちょっとした困り事や相談にも乗れるママ友のような存在になれれば」と意気込みます。

 立ち上げ直後は新型コロナウイルス感染拡大の影響で活動が制限されましたが、手作りマスクの寄付を募り、外国人家族らに配布。今後は、教育支援や防災講座、就学前のプレスクールなど、さまざまな角度から支援を展開する予定です。

 親の仕事や国際結婚で来日した子どもたちは、滞在期間や母国での学習経験の違いなど多様な背景を持っています。本多さんは「居場所やネットワークづくりなど、地域住民やいろいろな団体を巻き込んだ取り組みが必要」と話し、「子どもたちが安城を故郷として誇りに思えるよう、地域ぐるみで寄り添っていきたい」と目を輝かせます。

問い合わせは、あんじょうまざりん anjo.mazarin@gmail.com へ。

(安城ホームニュース2020.08.28で掲載)

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