四季の花 ユーモラスに
刈谷市の永田晶彦さんがエッセー出版
花の魅力や歴史を分かりやすくユーモラスに―。愛知豊明花き流通協同組合理事長の永田晶彦さん=刈谷市=が8月23日、四季の身近な花について記したエッセー本「花の文化立国日本 お花の歳時記」(一粒書房)を自費出版しました。
「日本の花の文化レベルは世界最高水準ですが、一般にはあまり周知されていません。それを知らず、味わわずに日々を過ごすのはもったいない」。永田さんはそんな思いを胸に、豊明市の「広報とよあけ」に2017年から月1回のペースで連載した「とよあけ花マルシェコラム」を加筆修正し、4年分を1冊にまとめました。
収録した花はサクラ、カキツバタ、ボタン、ヒガンバナ、ツツジ、ヤマブキ、ロウバイなど48種。花にまつわるさまざまな歴史、名前の由来、和歌などを交え、軽妙な文体で花の魅力を多角的な視点で伝えています。カラー写真や手描きのイラストを添え、巻末には「万葉集に詠われた花」「世界の国花」「枕草子にはじめて登場する花」などを付録しました。
永田さんは知立市出身。洋ランを扱う園芸農家の両親の下で育ち、子どもの頃から花は身近な存在でした。「専門書ですが、難しすぎず、面白く読みやすい内容になっていると自負しています。本を通じて日本の花の文化に触れてもらえたらうれしい」と話しています。
本はB6判、223ページ。価格は1冊1187円(税別)。刈谷日新堂書店、ネット通販サイトなどで購入できます。問い合わせは、同組合TEL0562・96・1199
(刈谷ホームニュース2020.09.25掲載)