居合道九段 重みも受け継ぐ
ズームアップ ぴーぷる
養正館・嶋﨑珠算学館 館長
嶋﨑 康治さん(78)
500年以上の歴史がある「新陰流居合兵法」の継承者。今年5月の審査会で居合道九段に昇進しました。
コロナ禍で審査会が中止となり、これまでの実績と功績で合格に。「複雑な気持ちで、いまだに免状を飾れないでいるが、八段範士を取った8年前に比べれば指導力は付いた」。13人の弟子に個々の技量に合わせ、50近くある基本の技を教えています。
知立初のボーイスカウトを設立した30歳ごろに、礼儀作法を教える手段として剣道を選んだのが居合道との出合い。経験がなく指導者探しから始め、自宅に道場「養正館」を開設。今も続く市新春武道大会やかきつばた杯女子剣道大会なども創設しました。
居合道を始めて46年。亡き師鈴木安近さんの後を継いで14年。「ここまでやってこられたのも多くの人の協力があったからこそ」と感謝し、「自信満々になるには程遠いが、新陰流を伝えていくのが役目。弟子には一つの技が決まったときの満足感を味わってもらいたい」。
昭和61年から6期市議を務め、平成24年に旭日小綬章を受章。19歳から珠算教室を開設。山町在住。
知立くらしのニュース2020.12.18掲載