「3・11を忘れない」写真グラフ
東日本大震災から10年
刈谷市民による被災地支援ボラティア活動の記録
東日本大震災から2021年3月11日で、ちょうど10年です。未曽有の被害をもたらした巨大地震は、東北地方の太平洋沖を震源地として発生。大津波によって岩手、宮城、福島などの沿岸部を中心に多数の犠牲者を出しました。
刈谷市と刈谷市社会福祉協議会は2011年6月~10月にかけて、市民から被災地支援ボランティアを募り、4回にわたって総勢75人を岩手県へ派遣しました。被災地にはバスで移動し、派遣メンバーらは陸前高田市の住田町基地を拠点に現地の災害ボランティアセンターの指示に従って支援活動を行いました。
がれき処理などに取り組んだ記録写真の一部を刈谷市社会福祉協議会に提供してもらいました。災害の悲惨さや備えについて考えるきっかけになれば。
【第1回派遣】
■日程 2011年6月19~22日 ■参加人数 18人(男性11人、女性7人)
※状況説明は、刈谷市社会福祉協議会の活動報告書などを参考にしています
気温が30度を超える中、防塵マスク、ゴーグル、ヘルメット、長靴、長そで長ズボンの作業服、手袋という重装備での活動は疲労が早い。
むき出しの釘やガラスの破片がいたるところにあり、細心の注意を払わなければ、けがにつながるため、肉体的にも精神的にも疲弊する。
数十センチのヘドロが池となり、歩くだけでも体力を消耗する。埋まった戸板や畳、家具を掘り出し、運ぶという重労働の上、ダンプや重機が頻繁に往来するたびに前が見えなくなるほどの粉塵を巻き上げるため、防塵マスクやゴーグルを外すことができず、常に息苦しさを感じた。
活動中は大量の汗をかくため、最低でも30分に1回は休憩をとり、水分補給をする必要があるが、活動現場付近に水道がないため、ヘドロまみれの手袋を外し、うがいをしながら水分を補給した。
【作業内容】
○活動1日目(6月20日午前9時30分~午後3時・陸前高田市米崎町)
民家、宅地に散乱したがれき撤去(木片、金属片、ガラス、瓦、漁具など)
○活動2日目(6月21日午前9時~午後3時・陸前高田市小友町)
民家、宅地に散乱したがれき撤去(木片、金属片、ガラス、瓦など)