31文字に込めた510首

立春知立短歌会 合同歌集刊行

【歌集を手にするメンバーたち】

 短歌愛好者グループ「立春知立短歌会」が8冊目の合同歌集『池鯉鮒野Ⅲ』を刊行しました。
 同会は、昭和55年から5年ごとに合同歌集を制作していますが、市制と所属している市文化協会双方の50周年の記念に合わせ、1年ずらしての発刊となりました。
 同歌集は62~95歳の会員10人が、「明日あるやうに」「深海魚」「四季移ろふ」などとタイトルを付け、これまで詠んだ歌の中から51首ずつ計510首を選んで収録。家族や旅先、日常生活での感動を31文字に込めています。
 同会は、歌人の故五島茂さん・美代子さん夫妻が主宰する「立春短歌会」の支部として同30年代に発足。月2回の歌会と勉強会を開き、月歌会は670回を超え、年4回発行の機関誌は昨年12月で271号となりました。
 「短歌を始めてちょっとした光景でも目に留まるようになりました。言葉との出合いも楽しい」と入会2年目の風間勝治さん。
 荒木朋子代表は、発足当初から会をけん引してきた95歳の天野マスミさんをねぎらいながら「機関誌や合同歌集があるから歌が作れるし、励みになります。天野先生の100歳に向けて5年後、また発刊できるよう研さんしていきたい」と話します。
 同会では会員を募集しています。

知立くらしのニュース2021.02.26掲載

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