知立の歴史ぶらり探訪・翁のいざない

第23話(前編) 三河知立駅開業100年

 三河知立駅の誕生日をご紹介しましょう、1915(大正4)年10月28日が記念すべきその日。14(同3)年2月5日には大浜港―刈谷新(現在の碧南―刈谷)が開通。その翌年に、早くも知立まで延伸されたことになります。
 お隣の刈谷には、1889(明治22)年から新橋―神戸を結ぶ東海道本線が開通。従って、〝蒸気機関車をおらが町にも!〟の機運は、大きな盛り上がりを見せたことでしょう。その夢の蒸気機関車が三河知立駅に姿を現したのですから、これはもう最高の慶事! 知立町民にとって、三河知立駅開業の喜びは大変なものだったと想像されます。社名は「三河鉄道」、軌間は1067ミリ。
 その後、三河線は1920(大正9)年に知立―挙母(豊田市)が開通。さらに線路は延びて24(大正13)年には猿投までが開通したのです。大正という時代は、「線路の時代」でもあったのです。

(坂之上九門)

【開業100年を迎える三河知立駅】

(知立くらしのニュース 2014.12.20 掲載)

関連記事一覧