知立の歴史ぶらり探訪・翁のいざない
第24話(後編) 知立中学校のメタセコイア
メタセコイアの和名はアケボノスギ(曙杉)。創立5年目の初々しい学校に植樹された理由が、何だか分かるような気がしますね。
1941(昭和16)年、三木茂博士によって化石として発見されたメタセコイア。戦後間もない48(同23)年に、中国で「生きた個体」として発見されたのですから世界中がびっくり。直ちにアメリカの植物学者が中国に赴いて種子を採取して育成。その苗木が、49(昭和24)年に日本へ贈呈され、日本におけるメタセコイア植樹第1号となったのです。
続いて、50(昭和25)年には100本の苗木が日本へ贈られて、メタセコイア植樹の大ブームが発生。知立中学校におけるメタセコイアの植樹は51(昭和26)年ですから、ひょっとすると、このメタセコイアはアメリカから贈られた100本中の1本かも? 知立中学校のシンボルツリー・メタセコイアよ、永遠なれ!
(坂之上九門)
(知立くらしのニュース 2015.3.21 掲載)