知立の歴史ぶらり探訪・翁のいざない
第25話(前編) 横山大観、池鯉鮒を描く
2015年1月12日、NHK・BS(午後7時30分~9時)。『東海道五十三次合作絵巻』というタイトルに引かれてチャンネルを合わせると、びっくりするような物語が紹介されました。
なんと、1915(大正4)年3月11日~31日、東京から京都までを全9巻の絵巻物にした画家たちがいたというのです。驚いたことに、一行は明治を代表する画家4人と表具師1人。画家は横山大観・下村観山・今村紫紅・小杉未醒、表具師は寺内銀次郎。江戸時代と同様の徒歩による写生旅行を実行したのですから仰天。途中、雪のために駕籠や、疲労のために馬車を利用することもあったようですが、基本的には全員が徒歩!
画家4人による合作絵巻のトップを飾ったのは最年少の小杉未醒。東京日本橋の守護神と職人を描いたものの、さぞかし緊張したことでしょうね。
(坂之上九門)
(知立くらしのニュース 2015.4.18 掲載)