アイヌ工芸家とコラボ

木のおもちゃデザイナー樋口さん(愛教大教授)

【コラボ制作した木のおもちゃの写真パネルを披露する樋口さん】

 二風谷アイヌクラフトプロジェクトで、木のおもちゃデザイナーの樋口一成さん(愛知教育大教授)=刈谷市=がアイヌ工芸家の貝澤徹さんとコラボ。今夏の商品化を目指して準備を進めています。
 樋口さんの作品は重力によってモノが転がったり、落ちたりする際のユニークな動きや音が楽しめるのが特徴。これまでに国内外のコンテストで高く評価され、商品化もされています。
 アイヌ工芸家と共同制作したのは「カㇻカㇻセ」と「カリカリ」の2作品。木材にクルミを使用し、作品に「川の流れ」などをイメージしたモレウノカ(渦巻の形)やラㇺラㇺノカ(うろこの形)などの独特なアイヌ文様が施されています。
 4月17日~6月27日には、岡崎市の「おかざき世界子ども美術博物館」で「動きや音を楽しむ 樋口一成 木のおもちゃ展」が開催され、今回のコラボ作品も展示予定。樋口さんは「『自然』という意味で、私と貝澤さんの作品には共鳴する部分があります。シンプルな私の作品に、貝澤さんの手できれいな洋服を着せてもらったような思いで感激しています」と話しています。

関連記事一覧